英単語を覚えているのに英文を読むと意味を取り違える中1・中2では、「単語帳の日本語訳を一つだけ覚える」方法が原因になっていることがあります。英語では、同じ単語が文脈によって別の意味や働きを持つためです。この記事では、千葉県の中高一貫校生が学校英語・定期テストで実践しやすい「文脈から意味を決める」方法を、独自30問で練習します。
結論:単語の意味は「単語だけ」で決めず、前後の語と文全体から決める
たとえば light は「光」「軽い」、watch は「見る」「腕時計」、change は「変える」「変化」「小銭」など複数の使われ方があります。テストでは、単語帳で最初に覚えた意味だけを当てはめると誤読につながります。まず品詞、次に周囲の語、最後に文全体の内容を見る順序を習慣にします。
多義語を判断する4ステップ
- 品詞を見る。 名詞か動詞か、形容詞かを確認する。
- 直後の語を見る。 目的語や前置詞との組み合わせを確認する。
- 前後の文を見る。 主題や出来事から意味を絞る。
- 日本語にした後、文全体として自然か確認する。
独自30問:文脈から意味を決める
以下は慶英会独自の練習問題です。出版社教材・学校の過去問・公式問題の転載ではありません。
- Please watch this short video. —— watchの意味は?
- My father bought a new watch. —— watchの意味は?
- This bag is very light. —— lightの意味は?
- The room was full of light. —— lightの意味は?
- Please change your seat. —— changeの意味は?
- I received my change after paying. —— changeの意味は?
- We need to run to catch the bus. —— runの意味は?
- He runs a small restaurant. —— runsの意味は?
- They left the school at five. —— leftの意味は?
- I have two pages left. —— leftの意味は?
- She holds the door for me. —— holdsの意味は?
- The school holds a festival every year. —— holdsの意味は?
- We discussed the point of the story. —— pointの意味は?
- The bus stopped at the point where the road meets the river. —— pointの意味は?
- He missed the train. —— missedの意味は?
- I miss my old school. —— missの意味は?
- The students practice after school. —— practiceの意味は?
- We had soccer practice. —— practiceの意味は?
- This answer is right. —— rightの意味は?
- Turn right at the corner. —— rightの意味は?
- She is kind to everyone. —— kindの意味は?
- What kind of book do you like? —— kindの意味は?
- Please keep the door closed. —— keepの意味は?
- Keep your notes in this folder. —— Keepの意味は?
- The class began at nine. —— beganの意味は?
- He began a new project. —— beganの意味は?
- I mean that we need more time. —— meanの意味は?
- What does this word mean? —— meanの意味は?
- We save water at school. —— saveの意味は?
- The goal saved our team from losing. —— savedの意味は?
解答
1:watch=見る(動詞)
全文訳:この短い動画を見てください。
判断理由:Pleaseの後に置かれ、this short videoを目的語に取る動詞です。腕時計という名詞ではありません。
2:watch=腕時計(名詞)
全文訳:私の父は新しい腕時計を買いました。
判断理由:a newの後に置かれ、boughtの目的語になっています。
3:light=軽い(形容詞)
全文訳:このかばんはとても軽いです。
判断理由:isの後でかばんの重さを説明し、veryに修飾される形容詞です。
4:light=光(名詞)
全文訳:その部屋は光で満ちていました。
判断理由:full ofの後で、部屋を満たすものを表しています。軽いという形容詞には読めません。
5:change=変える・替える(動詞)
全文訳:席を替えてください。
判断理由:your seatが目的語なので、席を替える動作です。
6:change=おつり(名詞)
全文訳:支払いをした後で、おつりを受け取りました。
判断理由:receivedとafter payingが金銭の受取りという文脈を作ります。
7:run=走る(動詞)
全文訳:バスに間に合うため、私たちは走る必要があります。
判断理由:to catch the busが目的を表し、急いで移動する意味に合います。
8:runs=経営する・運営する(動詞)
全文訳:彼は小さなレストランを経営しています。
判断理由:a small restaurantを目的語に取り、店を走らせるのではなく運営する意味です。
9:left=去った・出た(動詞leaveの過去形)
全文訳:彼らは5時に学校を出ました。
判断理由:the schoolが出発する場所です。leftを左という方向に取ると文が成立しません。
10:left=残っている
全文訳:私にはまだ2ページ残っています。
判断理由:two pages leftで、残っているページ数を表します。leftはleaveの過去分詞に由来し、ここではpagesの状態を説明します。
11:holds=開けて押さえておく(動詞)
全文訳:彼女は私のためにドアを開けて押さえてくれます。
判断理由:hold the door for someoneは、その人が通れるようドアを押さえる自然な表現です。ただ所有しているという意味ではありません。
12:holds=開催する(動詞)
全文訳:その学校は毎年祭りを開催します。
判断理由:a festivalという行事を目的語に取っています。手で持つという意味ではありません。
13:point=要点・主旨(名詞)
全文訳:私たちはその話の要点を話し合いました。
判断理由:of the storyが話の内容との関係を示します。物語の主旨・伝えたい意味という訳も文脈により可能です。
14:point=地点・場所(名詞)
全文訳:バスは道路と川が交わる地点で止まりました。
判断理由:where the road meets the riverが、どの地点かを具体的に説明します。議論の要点ではなく場所です。
15:missed=乗り遅れた(動詞)
全文訳:彼は列車に乗り遅れました。
判断理由:the trainを目的語とするこの文では、列車に間に合わなかった意味です。
16:miss=恋しく思う(動詞)
全文訳:私は以前通っていた学校を懐かしく思っています。
判断理由:my old schoolは離れた学校を表し、懐かしむ気持ちを述べています。学校に乗り遅れるという意味ではありません。
17:practice=練習する(動詞)
全文訳:生徒たちは放課後に練習します。
判断理由:The studentsの後で述語となる動詞です。何を練習するかはこの文だけでは指定されていません。
18:practice=練習(名詞)
全文訳:私たちはサッカーの練習をしました。
判断理由:hadの目的語soccer practiceの中心となる名詞です。
19:right=正しい(形容詞)
全文訳:この答えは正しいです。
判断理由:isの後でanswerを評価する形容詞です。右方向ではありません。
20:right=右へ(副詞)
全文訳:角で右に曲がってください。
判断理由:Turnという動作の方向を指定します。
21:kind=親切な(形容詞)
全文訳:彼女は誰にでも親切です。
判断理由:is kind toで人への接し方を表します。
22:kind=種類(名詞)
全文訳:どのような種類の本が好きですか。
判断理由:What kind of bookで本の種類を尋ねます。
23:keep=~の状態を保つ(動詞)
全文訳:ドアを閉めたままにしておいてください。
判断理由:keep+the door+closedで、ドアが閉じた状態を保つことです。
24:Keep=保管する・入れておく(動詞)
全文訳:ノートをこのフォルダーに保管してください。
判断理由:your notesが保管する物、in this folderが場所です。
25:began=始まった(自動詞beginの過去形)
全文訳:授業は9時に始まりました。
判断理由:The classが始まるものです。後ろに開始する対象の目的語はありません。
26:began=始めた(他動詞beginの過去形)
全文訳:彼は新しい計画を始めました。
判断理由:Heが動作主、a new projectが始める対象です。
27:mean=~というつもりで言う・意図する(動詞)
全文訳:私が言いたいのは、私たちにはもっと時間が必要だということです。
判断理由:that以下が発言者の意図する内容を示します。
28:mean=意味する(動詞)
全文訳:この単語はどういう意味ですか。
判断理由:this wordが主語で、単語の意味を尋ねています。
29:save=節約する(動詞)
全文訳:私たちは学校で水を節約します。
判断理由:waterという資源の使用を減らす文脈です。
30:saved=救った・~を防いだ(動詞)
全文訳:そのゴールのおかげで、私たちのチームは負けずにすみました。
判断理由:save A from -ingはAがある事態になるのを防ぐ形です。ここでlosingは試合に負けることで、物を失うことではありません。負けを免れたと分かりますが、勝ったか引き分けかまでは断定できません。
間違えたときは「日本語」を覚え直すだけにしない
たとえば「right=右」とだけ覚えていた場合、right answerのような用法で止まります。逆に、単語を文中で覚えておけば、意味を切り替えやすくなります。復習ノートには「単語」「品詞」「今回の意味」「一緒に使われた語」を残すと、次回の読解に再利用できます。
定期テストへの使い方
学校の教科書本文から、意味を複数持つ単語を10個だけ選びます。次に本文中の意味を書き、その後、自分で別の例文を一つ作ります。最後に日本語を隠して英語だけを見て意味を説明します。この3段階を繰り返すと、単語帳の「知っている」と、英文中で「使える」の差を縮められます。
FAQ
多義語は全部の意味を暗記すべきですか?
最初から辞書の全意味を覚える必要はありません。学校教材や現在の読解で出てきた意味を確実にし、必要に応じて別の代表的な意味を追加する方が効率的です。
単語の意味が分からなくても長文は読めますか?
文脈から大まかな意味を推測できる場合があります。まず文の骨格と前後関係を維持し、未知語一つで読む流れを止めないことも読解力の一部です。
英単語・文法・長文を、学校の教材と現在の答案に合わせて整理したい方へ。 慶英会では、中高一貫校の英語・NEW TREASURE・英検を個別に指導しています。Web相談フォームから、学年・学校名・教材・現在の悩みを分かる範囲でお知らせください。

