「高校受験の模試は中1・中2から受けた方がいい?」「中3になったら何回受けるべき?」「A判定・C判定・E判定はどこまで信用していい?」と迷う保護者様は少なくありません。
結論から言えば、中学生全員が中1から毎月模試を受ける必要はありません。中1・中2は年数回、学校外での現在地を確認する目的で十分なケースが多く、中3では志望校選択・受験対策のため定期的に活用する価値が高まります。
ただし、模試は「受けた回数」ではなく、結果を分析して次の勉強へ反映できるかが重要です。また、模試の合格判定は民間事業者等が算出する予測であり、高校の正式な合否判定そのものではありません。
この記事では、中1・中2・中3別の受験時期、何回受けるか、偏差値・判定の見方、模試後の復習、志望校変更を考えるタイミングまで具体的に解説します。
結論|模試は「受けるため」ではなく3つの意思決定に使う
高校受験の模試には、大きく3つの役割があります。
1.今の学力を学校外の基準で確認する
学校の定期テストだけでは分からない現在地を見ます。
2.苦手単元を発見する
点数や偏差値より、
「何を間違えたか」
を見るために使います。
3.志望校との距離を測る
中3では、
- 志望校を維持するか
- 併願校をどうするか
- 何を優先して勉強するか
を考える材料になります。
この3つのどれにも使わないなら、模試を何回も受けても効果は限定的です。
そもそも模試とは?
模試は「模擬試験」の略です。
高校入試を想定して、
- 英語
- 数学
- 国語
- 理科
- 社会
などの問題を解き、
- 得点
- 偏差値
- 順位
- 志望校判定
- 分野別成績
などを確認する試験です。
公立高校入試向け、難関校向け、特定地域向けなど、模試によって対象が異なります。
定期テストと模試は目的が違う
学校の定期テストは、
最近学校で習った範囲
が中心です。
一方、模試は既習範囲を広く出題するため、
「前に習った内容をまだ使えるか」
を確認できます。
例えば中3秋の数学で、
現在学校では二次方程式を勉強している
としても、模試では、
- 中1方程式
- 比例・反比例
- 中2一次関数
- 図形
なども出題されます。
高校受験ではこの「広い範囲への対応」が必要です。
模試と高校入試本番は同じではない
ここは必ず理解しておきたい点です。
模試は、本番に近い形式で学力や志望校との距離を測るための民間等の試験です。
一方、高校の合否は各学校・自治体が定める正式な選抜基準によって決まります。
例えば神奈川県の令和9年度公立高校入試では、全日制の多くの学校で、
- 調査書
- 学力検査
- 必要に応じて特色検査
などを選考資料として使用します。
民間模試の偏差値やA判定・B判定そのものが、県立高校の正式な選考資料になるわけではありません。
模試のA判定でも不合格はあり得る
模試の判定は、
過去のデータ 受験者集団 現在の得点 志望校情報
などから算出される予測です。
そのため、
A判定 = 合格保証
ではありません。
同様に、
E判定 = 絶対不合格
でもありません。
特に受験まで数か月ある時期なら、その後の学習で成績は変わります。
判定より「距離」を見る
例えば、
生徒A
C判定だが合格圏まであと15点。
生徒B
同じC判定だがあと50点。
では意味が違います。
判定の文字だけではなく、
- 得点差
- 偏差値差
- 教科別得点
- 内申等を含む判定条件
を見ることが重要です。
中1から模試を受ける必要はある?
必須ではありません。
中1はまだ高校入試まで時間があります。
学校内容を理解し、定期テストも安定しているなら、毎月受験する必要性は高くありません。
一方、
- 学校内では上位だが全国・県内での位置も知りたい
- 難関高校を早くから検討している
- 学校外の試験に慣れたい
場合は、年1〜2回程度受ける意味があります。
実際に中1・中2向け高校受験模試もある
例えば神奈川県の「神奈川全県模試」は、2026年度に中1・中2向け模試を、
- 8月23日
- 12月13日
の年2回実施しています。
さらに2027年3月には、新中2・新中3向けの「神奈川全県チャレンジ」も予定されています。
つまり、高校受験向け模試は中3だけのものではありません。
ただし、開催されているから全員受ける必要がある、という意味ではありません。
中1で模試を受ける目的は「志望校判定」より現在地確認
中1の段階では、まだ志望校が決まっていない生徒も多いでしょう。
その場合は、
A高校が何判定だった
より、
- 英語の語彙が弱い
- 数学の文章題が弱い
- 国語の説明文で失点
などを確認することに価値があります。
中1で模試を受けなくても問題ないケース
例えば、
- 学校授業を十分理解している
- 高校受験についてまだ具体化していない
- 定期テスト対策を優先したい
- 模試後の復習時間を確保できない
場合です。
その時間を学校内容の定着へ使う方がよいこともあります。
中2は模試をいつから受ける?
中2になると、高校受験を意識し始める家庭が増えます。
特に、
中2夏 中2冬 中2年度末
のいずれかで一度受けておくと、中3になる前の現在地を把握しやすくなります。
中2で重要なのは、
中3になる前に、中1・中2範囲の穴を見つけること
です。
中2の模試で見るべきもの
中2では志望校判定より、次を重視してください。
英語
中1文法・中2文法がつながっているか。
数学
方程式・関数・図形に穴がないか。
国語
読解・記述で継続的な弱点があるか。
理科・社会
以前習った内容を忘れていないか。
中3になってから全部戻るより、中2のうちに修正した方が負担を減らせます。
中2で年何回受ける?
一律の正解はありません。
高校受験をまだ強く意識していないなら、
年1〜2回
でも現在地確認には使えます。
難関高校を検討している、塾で受験準備を早く進めている場合は、もう少し定期的に受ける選択もあります。
ただし、毎月模試を受けることを目的化しないでください。
中3は模試をいつから受ける?
中3では、春〜初夏から受け始める選択があります。
例えば2026年度の神奈川全県模試では、中3向けに、
- 5月24日
- 7月12日
- 8月23日
- 9月27日
- 10月25日
- 11月29日
- 12月13日
- 2027年1月10日
と複数回設定されています。
5月から1月まで継続的に現在地を確認できる設計です。
中3春の模試|最初の基準点を作る
中3春は、
「今どの高校へ受かるか」
を確定するためではありません。
目的は、
受験生スタート時点の現在地を知ること
です。
例えば、
英語偏差値55 数学45 国語58
なら、
夏まで数学を重点的に立て直す
という戦略が作れます。
中3夏の模試|夏休みの成果を確認する
夏休みは高校受験勉強の大きな節目です。
模試を、
夏前 ↓ 夏後
で受ければ、夏期学習の成果を確認できます。
例えば、
7月数学45 ↓ 8月数学52
なら改善しています。
逆に、
夏休みに毎日勉強したのに変化なし
なら、学習方法を見直す材料になります。
中3秋の模試|志望校選択で重要度が上がる
9月〜11月ごろになると、志望校をより現実的に考える時期です。
この時期は、
- 最新模試
- 学校成績
- 内申見込み
- 過去問
- 志望校の選考基準
を組み合わせて判断します。
模試1回だけで志望校を変更するのではなく、複数回の推移を見てください。
中3冬の模試|最終調整へ使う
12月〜1月の模試では、
志望校との距離
を最終確認します。
例えば神奈川県では、令和9年度公立高校共通選抜の学力検査は2027年2月16日です。
1月模試なら、本番まで約1か月です。
この時点では、
偏差値を大きく上げる
より、
- あと何点必要か
- どの教科で取るか
- 失点を何点減らすか
という具体的な調整へ移ります。
中3は何回模試を受ければいい?
全国共通の「必ず○回」という基準はありません。
しかし、高校受験で模試を活用するなら、
春または初夏 ↓ 夏 ↓ 秋に複数回 ↓ 冬
と推移を確認できる程度には受験する価値があります。
例えば4〜6回程度受ければ、
一回の偶然ではなく傾向
を見やすくなります。
ただし、これは絶対基準ではありません。
地域の模試開催数や本人の状況によって変えてください。
毎月模試を受けるメリット
中3秋以降に毎月受験すると、
- 成績推移
- 志望校判定
- 弱点
- 本番形式への慣れ
を継続的に確認できます。
特に、学習計画を毎月修正できる生徒には有効です。
毎月模試を受けるデメリット
模試は、
試験当日 + 復習
まで必要です。
毎月受験して、
結果を見る ↓ また次の模試
だけになると意味が薄れます。
一回受けたら、必ず間違い直しをしてください。
模試を受けすぎて勉強時間が減ることもある
日曜日ごとに模試を入れ、
過去問 復習 学校課題
ができなくなるなら本末転倒です。
特に受験直前期は、
新しい模試を受ける
より、
これまでの模試と過去問を解き直す
方が重要な場合があります。
どの模試を受ければいい?
高校受験では、
志望する地域・学校に対応した模試
を選ぶことが重要です。
例えば神奈川県立高校を目指すなら、神奈川県の入試制度・志望校判定へ対応した模試が使いやすいでしょう。
東京都立高校なら、東京都向け模試を選ぶ考え方があります。
全国統一型の試験と地域密着型模試では目的が違います。
公立高校受験では地域型模試が使いやすい理由
公立高校入試は都道府県によって、
- 選考制度
- 内申の扱い
- 入試問題
- 特色検査
などが異なります。
例えば神奈川県では、令和9年度入試で全日制は原則5教科の学力検査を実施し、学校によって調査書と学力検査の取扱い比率、特色検査の有無等が異なります。
地域に対応した模試なら、この制度を踏まえた判定を提供しやすくなります。
神奈川全県模試では5教科を各50分実施
2026年度の中3神奈川全県模試は、
- 英語
- 国語
- 数学
- 理科
- 社会
の5教科で、各教科50分・100点満点です。
2026年度の通常受験料は5,280円(税込)と公式サイトで案内されています。
模試によって料金・時間・科目は異なるため、申込み前に最新版を確認してください。
塾で受ける模試と外部模試はどちらがいい?
塾内模試にも外部公開模試にもメリットがあります。
塾内模試
- 塾カリキュラムと連動しやすい
- 先生が結果を分析しやすい
- 継続データを管理しやすい
外部模試
- より広い母集団で比較できる場合がある
- 地域高校の判定に特化したものがある
- 会場受験で本番環境へ慣れやすい
どちらか一方だけが正解ではありません。
会場受験と自宅受験ならどちらがいい?
受験本番への慣れを目的にするなら、会場受験にはメリットがあります。
普段と違う場所で、
- 時間割
- 周囲の受験生
- 緊張感
- 長時間の試験
を経験できます。
一方、日程が合わない場合など、自宅受験に対応する模試もあります。
例えば神奈川全県模試も2026年度に公開会場受験と自宅受験を設定しています。
中3なら会場模試を一度は経験したい
学校定期テストは、
いつもの教室 いつもの同級生
で受けます。
高校入試本番は違います。
知らない会場 知らない受験生 独特の緊張感
があります。
そのため、中3では可能なら外部会場形式を経験しておくと、本番の練習になります。
模試の偏差値とは?
偏差値は、その試験を受けた集団の中での相対的位置を表す指標です。
一般に平均付近が50となるよう換算されます。
したがって、
学校テスト80点 = 偏差値60
と固定的に決まるわけではありません。
試験の難易度・受験者集団で変わります。
別の模試の偏差値を単純比較しない
例えば、
A模試で偏差値60 B模試で偏差値55
だったとしても、
「学力が5下がった」
とは限りません。
受験者層や問題難度が違うからです。
成績推移を見るなら、
同じ模試を継続受験する
方が比較しやすくなります。
模試の合格判定はどう見る?
模試によって、
A〜E 80% 60%
など表示方法が違います。
必ず、その模試が公表する判定基準を確認してください。
A判定・B判定などの文字だけを別会社の模試と同じ意味だと思わないことが重要です。
C判定なら志望校を下げるべき?
1回のC判定だけで下げる必要はありません。
確認すべきなのは、
- 受験まで何か月あるか
- 過去3回の推移
- 合格圏までの点差
- 内申
- 苦手科目
- 過去問との相性
です。
例えば中3の8月なら、まだ改善する時間があります。
一方、1月に大きな点差があるなら、安全校を含めて出願戦略を具体化する必要があります。
E判定が出たらどうする?
まず、
「もう無理」
ではなく答案を見ます。
例えば、
ケース1
数学だけ大失敗。
ケース2
5教科すべて基礎不足。
では対策が違います。
一科目の失点が原因なら、その教科を重点的に修正できます。
全体的に距離が大きければ、志望校戦略まで含めて考えます。
A判定なら勉強を減らしていい?
おすすめしません。
A判定は、
現在の模試上で良い位置にいる
という意味であり、本番結果を保証するものではありません。
特に、
内申 特色検査 私立入試方式
など模試だけでは完全に再現できない要素もあります。
A判定でも弱点を確認してください。
模試の結果は点数より答案を見る
結果表が届くと、
偏差値 判定 順位
に目が行きます。
しかし成績を上げるために重要なのは答案です。
例えば英語60点でも、
単語ミス20点 文法ミス5点 長文ミス15点
なら、まず単語から直せます。
模試後に必ずやる4分類
間違いを次の4つに分けてください。
1.知識不足
知らなかった。
2.理解不足
習ったが分からなかった。
3.時間不足
解けるが間に合わなかった。
4.ミス
計算・読み違い・転記ミス。
原因ごとに対策が異なります。
知識不足なら覚え直す
英単語、漢字、理社用語などです。
これは比較的改善しやすい失点です。
次の模試までに再確認します。
理解不足なら前単元まで戻る
例えば中3数学で二次方程式を間違えたとしても、
原因が中1方程式
の場合があります。
模試は、
「何点だったか」
だけではなく、
どこまで戻るべきか
を発見する材料です。
時間不足なら解く順番を見直す
最後の大問が毎回白紙なら、
知識だけでなく時間配分の問題があります。
次回模試で、
大問1 ↓ 得意分野 ↓ 難問
など順番を変える練習ができます。
ミスは「気をつける」で終わらせない
計算ミスについて、
「次から気をつける」
だけでは再発します。
例えば、
- 符号を丸で囲む
- 最後に5分見直す
- 問題番号へチェック
など具体的な行動へ変えます。
模試はいつ復習する?
できれば受験後すぐです。
問題内容を覚えているうちに、
- 解けなかった問題
- 迷った問題
を確認します。
結果表が数日後・数週間後に届く模試でも、問題と解答があれば先に復習してください。
全問題をやり直す必要はない
100点取れた簡単な問題まで全部解き直す必要はありません。
優先順位は、
- 正解できるはずだった問題
- 基本問題
- 志望校合格に必要なレベルの問題
- 難問
です。
特に受験生は、取るべき問題を確実にする方が重要です。
模試結果で親が言わない方がよいこと
模試が返ってきた瞬間に、
「こんな偏差値じゃ無理」 「塾に行ってる意味ある?」 「○○ちゃんより低い」
と言うと、本人は結果を見せたくなくなります。
まず、
「どこを直せば次に上がりそう?」
と一緒に分析します。
良い結果でも褒めるのは判定だけにしない
「A判定すごい」
だけでなく、
「数学が前回より10点上がったね」 「英語長文の正答率が改善したね」
と過程も確認します。
次回につながります。
学校の成績が良いのに模試が悪いのはなぜ?
よくあります。
定期テストは、
- 範囲が狭い
- 学校教材に近い
- 直前勉強が効きやすい
という特徴があります。
模試は、
- 広い既習範囲
- 初見問題
- 入試型問題
が出ます。
つまり、
学校テストに強い = 入試問題にも強い
とは限りません。
模試は良いのに学校の内申が低い場合
これもあります。
公立高校入試では、地域によって調査書の評定が選考資料になります。
例えば神奈川県の令和9年度公立高校入試では、多くの全日制課程で調査書と学力検査を選考資料として使用します。
したがって、
模試偏差値だけ高ければ安心
ではありません。
学校成績も別に管理してください。
神奈川県では模試判定だけで志望校を決めない
神奈川県の令和9年度公立高校入試では、学校ごとに、
- 調査書
- 学力検査
- 特色検査
の扱いが異なります。
全日制では原則5教科の学力検査を実施し、特色検査を実施する場合には教科数を3教科まで減らす場合があります。
また、調査書と学力検査の取扱い比率も学校ごとに設定されています。
そのため、
「模試偏差値65だからこの高校」
だけで判断するのではなく、志望校の最新選考基準を確認してください。
東京都など他地域でも必ず最新制度を確認する
東京都立高校など、他都道府県でも選抜制度は異なります。
令和9年度東京都立高校の第一次募集・分割前期募集の学力検査は、2027年2月21日に予定されています。
入試制度や日程は年度によって更新されるため、模試会社の情報だけでなく、
- 都道府県教育委員会
- 志望高校
- 最新募集要項
を確認してください。
中高一貫校生も模試を受けるべき?
高校受験をしない中高一貫校生なら、公立高校受験用模試を定期的に受ける必要は通常ありません。
目的によっては、
- 校内模試
- 英検
- 大学受験を見据えた外部試験
など別の指標の方が適しています。
「中学生だから高校受験模試」
と自動的に考える必要はありません。
中高一貫校から外部高校受験を考える場合
外部受験を検討し始めたら、高校受験向け模試を使う意味が出てきます。
学校内順位だけでは、公立中学校の受験生を含む集団での位置を把握しにくいからです。
この場合は、
- 志望地域
- 入試科目
- 内申条件
- 現在の学力
に合う模試を選びます。
塾なしでも模試を受けられる?
公開模試なら個人申込みできるものがあります。
例えば神奈川全県模試は、2026年度も個人向けの申込みを受け付けています。
したがって、
塾へ通わないと模試を受けられない
とは限りません。
塾なしで高校受験する家庭でも、現在地確認のため公開模試を利用できます。
模試代はいくらかかる?
模試ごとに異なります。
例えば2026年度の神奈川全県模試は、中3の通常模試について5,280円(税込)と公式サイトで案内されています。
年5回なら、
5,280円×5回
なので、受験料も積み上がります。
塾代とは別に模試代が必要か、年間費用を確認してください。
塾の月謝に模試代が含まれている場合もある
塾によって、
- 月謝に含む
- 年間教材費等と一括
- 模試ごとに別請求
など異なります。
入塾時には、
「年間で模試は何回あり、費用はいくらですか」
と確認してください。
模試を受ける前に志望校は決めるべき?
完全に決まっていなくても受けられます。
中1・中2なら、
気になる高校
を登録する程度でも構いません。
中3になれば、
- 第一志望
- 現実的な候補
- 安全圏の候補
など複数登録すると比較しやすくなります。
志望校は毎回変えてもいい?
問題ありません。
むしろ中3春から冬まで、
学力 内申 学校見学
によって変わるのが自然です。
模試は、志望校を一度決めたら固定するためではなく、
選択肢を更新するため
にも使えます。
模試で志望校変更を考える5つのサイン
1.複数回連続で大きな差がある
一度ではなく推移を見ます。
2.入試直前になっても差が縮まらない
残り期間を考えます。
3.内申を含めると選考上かなり厳しい
公立高校では特に確認します。
4.併願校が不足している
第一志望だけでなく安全校も必要です。
5.本人自身が別の高校を希望し始めた
学校見学等の情報も考慮します。
模試だけで決めないことが重要です。
模試を受けなくても高校受験できる?
制度上、民間模試を受けること自体が公立高校受験の必須条件ではありません。
例えば神奈川県の公立高校入学者選抜では、正式な選考資料として調査書・学力検査・特色検査等が定められており、民間模試受験が出願資格になっているわけではありません。
したがって、
模試を一度も受けなければ受験できない
ということではありません。
それでも模試を受ける価値がある理由
学校テストだけで受験へ進むと、
自分の現在地を外部基準で確認する機会が少なくなります。
模試を受けることで、
- 初見問題
- 長時間試験
- 外部会場
- 志望校判定
- 弱点分析
を経験できます。
特に中3では有用です。
中学生の模試活用法|受験前から受験後まで
受験前
前回模試の弱点を確認。
当日
本番と同じつもりで時間配分を試す。
当日夜〜翌日
解答確認。
1週間以内
間違いを原因別に分類。
その後
弱点単元を復習。
次回
同じ失敗が減ったか確認。
このサイクルを作れば、模試自体が学習になります。
模試を受けるだけになっている家庭の見直しポイント
次の状態なら回数を増やす前に活用方法を変えます。
- 判定しか見ない
- 答案を捨てる
- 解き直しをしない
- 毎回同じ単元を間違える
- 塾でも結果を分析しない
- 次の学習計画が変わらない
模試は結果通知サービスではありません。
保護者様が模試後に聞きたい5つの質問
- 一番取れなかった教科は何だった?
- 本来取れた問題はどれ?
- 時間が足りなかった教科は?
- 次回までに何を直す?
- 志望校との距離は前回よりどう変わった?
これだけでも模試を次の行動へつなげやすくなります。
よくある質問
Q1.中学生は模試をいつから受けるべきですか?
全員共通ではありません。中1・中2は年1〜2回程度の現在地確認、中3は春〜夏から定期的に受ける方法があります。
Q2.中1から模試を受ける意味はありますか?
ありますが必須ではありません。学校外での現在地や苦手分野を知る目的で利用できます。
Q3.中2は何回模試を受ければいいですか?
一律の正解はありません。年1〜2回でも現在地を確認できます。受験準備を早く進める場合は追加しても構いません。
Q4.中3は何回受けるべきですか?
回数より推移を確認できることが重要です。春・夏・秋・冬と4〜6回程度受験する方法がありますが、地域や本人の状況で調整してください。
Q5.模試のA判定なら合格できますか?
保証ではありません。模試判定は予測です。正式な入試では各高校・自治体の選考基準によって合否が決まります。
Q6.E判定なら志望校を変えるべきですか?
一回の結果だけでは決めません。受験までの残り期間、過去の推移、内申、得点差などを確認します。
Q7.違う会社の模試の偏差値は比較できますか?
単純比較はおすすめできません。受験者集団や問題難度が異なるため、推移を見るなら同じ模試を継続する方が分かりやすいでしょう。
Q8.塾に通っていなくても模試を受けられますか?
公開模試の中には個人申込みできるものがあります。各模試の公式サイトで確認してください。
Q9.模試を受けないと高校受験できませんか?
民間模試の受験自体が公立高校受験の全国共通必須条件ではありません。最新の正式な出願資格・選考基準は各教育委員会・高校で確認してください。
まとめ|模試は「判定を見る日」ではなく「次の勉強を決める日」
中学生が模試を受ける時期に、全員共通の正解はありません。
整理すると、
中1
必要なら年1〜2回、学校外での現在地確認。
中2
中3になる前に、中1・中2範囲の弱点確認。
中3春〜夏
受験生としての基準点を作り、夏の勉強計画へ反映。
中3秋
志望校との距離を継続確認。
中3冬
本番までに取るべき点数・教科を具体化。
という使い方ができます。
そして、模試で最も重要なのは、
A判定かE判定か
だけではありません。
- なぜ間違えたか
- どの教科で失点したか
- どの単元へ戻るか
- 次回までに何を変えるか
- 志望校との距離が縮んでいるか
を見ることです。
良い模試の使い方とは、判定を見て安心したり落ち込んだりすることではなく、その結果によって翌日からの勉強内容が変わることです。
高校受験では、模試の判定だけでなく、学校成績、内申、過去問、各高校の正式な選考基準まで合わせて判断してください。
参考にした主な公式情報
- 神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/r9/r9nyusen-nittei.html
- 神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/senko_kijun.html
- 神奈川県「公立高校入学者選抜制度の概要」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/nyusenseidogaiyou.html
- 神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者選抜募集案内」
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/dc4/nyusen/nyusen/bosyuannai.html
- 東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/nyuusenn_9_20260528
- 神奈川全県模試「2026年度 神奈川全県模試開催日」
https://www.shingaku-kobo.com/info/20260130161.html
- 神奈川全県模試「模試の実施情報〈中3〉」
https://www.shingaku-kobo.com/moshi/index.html
情報確認日:2026年10月6日
模試の結果を見ても何を勉強すればよいか分からない保護者様へ
模試は、結果を受け取るだけでは十分に活用できません。
例えば、
「英語の偏差値が低かった」
だけではなく、
単語なのか 文法なのか 長文なのか 時間不足なのか
まで分ける必要があります。
慶英会では、中学生・高校受験生を対象にオンライン個別指導を行っており、模試や定期テストの答案から、次に優先する学習内容を整理して指導することができます。
特に中高一貫校生の場合は、高校受験用模試が必要なのか、学校英語・NEW TREASURE(ニュートレジャー)・英検など別の指標を優先するべきなのかも含めて考えることが重要です。
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