中高一貫校の英語通知表で『知識・技能』『思考・判断・表現』『主体的に学習に取り組む態度』などの欄がある場合、定期考査の素点や英検の合格級だけでは各観点の評価を説明できません。国の学習評価の枠組みで示される3観点と、学校がどの課題・場面で評価しているかは分けて理解する必要があります。家庭では具体的な答案と自己修正の記録から次の学習を設計しましょう。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
対象:中1〜高2で学校の英語通知表の観点別評価をどう読み、英検と学習目標をどう調整するか迷う生徒と保護者。本記事の人物・課題・時間は慶英会独自の教材用モデルであり、在籍校の評価や進級・合格を保証するものではありません。
結論|先に分けるべきこと
まず在籍校が採用する正式な評価観点・ルーブリック・観点ごとの評価資料を確認します。『知識・技能』には語彙や文法の正確さ、『思考・判断・表現』には情報を使った理由説明などが関連し得ますが、学校ごとの具体的な配点・評価方法は学校の資料で確認してください。『主体的な態度』を単純に挙手回数や提出回数だけに置き換えないことも重要です。
| 主な観点 | 家庭で確認する行動例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 知識・技能 | 既習の語順・時制を初見文で再現 | 学校の指定基準を優先 |
| 思考・判断・表現 | 与えられた情報を選び理由付きで説明 | 単に英文を暗記しても別に確認 |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 誤答後に自分で方法を見直す | 単純な挙手・提出の量へ独自換算しない |
| 英検4技能 | Reading・Listening・Writing・Speakingでできること | 通知表の観点とは直接換算できない |
国の3観点と学校独自の評価規準を分ける
文部科学省の学習評価資料では、知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度の三つの観点が示されています。これらは学習成果や学習の調整を捉えるための枠組みですが、学校の通知表の具体的な評定方法は必ず在籍校の説明を確認する必要があります。
私立中高一貫校では学校独自の教材や活動もあり、同じ観点名だから全ての学校が同じ配点で評価するとは限りません。
知識・技能が評価されても初見の表現力は別に見る
学校の語彙テストで正答しても、初めての話題に理由付きで英作文を書けるかは別です。学校の長文・記述問題で何が求められたかを確認し、選択式の語彙と自分で書く語法を分けて練習します。
例えばShe went to school yesterday.からDid she go to school yesterday?を作れるか確認し、解答理由を説明できると理解の深さが見えます。
『主体的な態度』を学習の自己調整へ結び付ける
国の評価資料では主体的に学習に取り組む態度について、粘り強い取組と自らの学習を調整する視点が示されています。本人が誤答を特定し、学習方法を変えて再テストするなどの行動を記録することは、学習の見直しに役立ちます。
しかし家庭で『ノートを何枚書いたらA』のような学校の評定を勝手に作ってはいけません。具体的な学校の評価規準については担当教員の説明を確認します。
英検の4技能を学校の三観点へ独自換算しない
英検の合否・級・CSEスコアは、学校の観点別評価とは別の試験結果です。英検での読解やSpeakingが学校課題の学習に役立つ場合があっても、級だけで学校の評定が自動的に上がるとは限りません。
学校の定期考査・提出物に必要な学習と、英検の公式形式で不足する技能を別の欄に記録して、長期的な成長を確認しましょう。
慶英会オリジナル英文・全文和訳
Mai received her school English report card. Her test scores were good, but she did not understand why the report also showed different assessment categories. Her teacher explained that the class considered several kinds of learning, including using grammar to express ideas and improving work after feedback. Mai checked her first essay and the version she had revised. She saw that she had added reasons and corrected several verb forms. She did not try to convert her English examination certificate into a school grade. Instead, she planned one new writing task and recorded how she would improve it.
全文和訳:マイは学校の英語通知表を受け取りました。テストの点数は良かったのですが、複数の評価項目がある理由が分かりませんでした。先生は、文法を使って考えを表現することや、助言後に課題を改善することなど、授業で複数の学習を考慮していると説明しました。マイは最初の英作文と修正版を比べ、理由を追加し、動詞の形をいくつか修正していると気付きました。英検の合格証を学校の評定へ換算しようとはせず、新しいWritingの課題を一つ決め、改善方法を記録しました。
独自20問|判断8問・英文法8問・読解4問
全問、慶英会が制作したオリジナル問題です。出版社の教科書本文や英検公式過去問ではありません。解答を隠してから取り組み、理由と和訳を確認してください。複数の英作文が可能な設問には解答例を示しています。
第1部:保護者と本人の判断(問1〜8)
- 問1 英語の定期考査90点なら通知表の三観点もすべてAと断定できる?
- 問2 主体的な学習態度をノートの枚数だけで家庭が算定してよい?
- 問3 英検2級に合格したので学校の評定が必ず上がる?
- 問4 『理由を示す英作文』が弱い場合はどの力を確認する?
- 問5 文法の語形は分かるが自力で書けない。どう調べる?
- 問6 学習の自己調整を家庭で記録する例は?
- 問7 学校が独自の観点名を使っている。どう対応する?
- 問8 通知表と英検結果を長期に管理するときの注意は?
第2部:英文法・語彙と和訳(問9〜16)
- 問9 英文を和訳:The report card includes several assessment categories.
- 問10 空所:Mai decided (to improve / improving) her writing.
- 問11 『私は自分の誤りの原因を説明できます』を英語に。
- 問12 英文を否定形に:Her answer was clear.
- 問13 空所:The feedback (that / who) she received was useful.
- 問14 英文を和訳:She corrected her verbs and added two reasons.
- 問15 『他の試験の点数と直接比べてはいけません』を英語に。
- 問16 空所:If the criteria (change / will change), we will ask the teacher.
第3部:独自英文の読解(問17〜20)
- 問17 マイが通知表を見て疑問に思ったことは?
- 問18 先生が説明した二種類の学習を挙げると?
- 問19 マイは最初の英作文と修正版を比べて何を発見?
- 問20 英検合格証を学校評定へ換算する代わりに何をした?
全20問の正答と解説
問1:できません。学校の正式な各観点の評価規準と資料を確認します。
問2:いけません。学校の評価規準を確認し、学習の自己調整も考慮する枠組みを理解します。
問3:保証できません。検定と学校の評価は別です。
問4:情報を用いた思考・判断・表現の具体的な課題と学校の採点条件です。
問5:既習の語法を初見の別文で使えるか確認します。
問6:誤答を分類し、自分で学習法を変え、後日に新しい問題で再テストした記録です。
問7:国の一般的枠組みと混同せず、在籍校の正式な説明を確認します。
問8:尺度と評価対象が違うため数値を合算せず、達成技能をそれぞれ記録します。
問9:『通知表には複数の評価観点が含まれています』。includeは『含む』です。
問10:to improve。decide to doで『英作文を改善すると決めました』です。
問11:解答例:I can explain the causes of my mistakes. causesは原因の複数形です。
問12:Her answer was not clear. 『彼女の答えは明確ではありませんでした』。be動詞の後へnotを置きます。
問13:that。先行詞feedbackは物・情報です。
問14:『彼女は動詞を修正し、理由を二つ加えました』。correctとaddは異なる改善動作です。
問15:解答例:We should not compare it directly with another test score. directlyで直接を表します。
問16:change。未来条件のif節は現在形です。『評価基準が変われば先生に尋ねます』。
問17:テストの点数とは別に複数の評価観点がある理由です。
問18:文法を使った考えの表現と、助言後の課題改善です。
問19:理由を追加し、複数の動詞形を修正していました。
問20:新しいWritingの課題とその改善方法を計画しました。
4週間の実行計画
- 第1週:学校の通知表・シラバスで観点別評価の正式な説明を確認する。
- 第2週:文法・記述・学習改善の例を本人の答案から一つずつ探す。
- 第3週:苦手な観点と関連する初見の英文課題を実行し、別の題材で再テストする。
- 第4週:学校の先生の説明を踏まえ、英検の技能別目標とは分けて次の学期へ引き継ぐ。
FAQ|よくある質問
通知表の3観点は全中高一貫校で同じ配点?
一律ではありません。各校の具体的な評価・評定方法は正式な案内を確認してください。
英検の合格証で主体的な態度の評価が上がる?
学校の正式な評価規準によるため、資格だけで自動的に変わるとは言えません。
主体的な態度は挙手回数だけ?
国の資料は粘り強さと自らの学習調整という視点を示しています。学校独自の具体的な評価規準も確認してください。
参考にした公式資料・関連教材
国の一次資料:文部科学省・国立教育政策研究所「学習評価の在り方ハンドブック」(中小学校編)、英検:Can-doリスト。評価制度の変更や学校の運用は各学校の最新の正式資料を優先します。
関連する無料教材:学校の英語評価が年度途中で変更されたとき/学校の評定と英検の二軸の学習評価。
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慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級。中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門としています。塾長の経歴・指導方針を確認する
