英検リスニングで一文ずつ日本語に訳している間に、次の英文を聞き逃す人へ。原因の一つは、英語の情報をいったん文末までため、後ろから日本語に並べ直す習慣です。聞く場面では、時間・人物・行動・条件・訂正を、英語が流れた順番で仮置きする練習が有効です。中高一貫校の中1・中2から準2級・2級を目指す生徒まで応用できます。
教材の形式:慶英会が創作した8場面24問、全文和訳、解説、復習手順です。この記事には録音音声・再生ボタンはありません。学習者が初めて聞くときは保護者・講師が問題文を隠して一度読み上げるか、英検協会の公式過去問音源で別途聴覚練習を行ってください。文字で正解できたことを「聞き取れた」とは判定しません。

慶英会 塾長|慶應義塾大学卒・英検1級
中高一貫校の学校英語・NEW TREASURE・英検対策を専門とするオンライン個別指導塾です。塾長紹介
結論|英文の順序のまま「誰が・何を・いつ・条件」を仮置きする
英文を聞いた瞬間に完璧な和訳を作る必要はありません。たとえば「After lunch / we will meet at the library」を「昼食後/図書館で会う」と順に処理します。butやinstead、if、beforeが出たら、前の情報を変更・制限する可能性を意識します。音読でも文の役割ごとに短く区切って意味を取りましょう。
使い方|音声なしの文字演習と実際の聞き取りを分ける
①初見時は台本を見ず、保護者または講師に読み上げてもらい、設問を短くメモ。②台本を見て意味を3つ前後のまとまりに分ける。③全訳と解答根拠を確認。④同じ英文を声に出して、意味の切れ目で不自然に止まらず読む。⑤数日後に別の初見音源で同じ能力を再測定します。家庭での読み上げは公式試験の速度・発音を再現するものではありません。
第1部|オリジナル8場面24問
場面1|待ち合わせと持ち物
英語台本:After lunch, we will meet at the library. Bring the blue folder, not the green one.
問1:いつ会うか。
問2:集合場所はどこか。
問3:持っていくのは何色のフォルダーか。
場面2|予定変更
英語台本:I planned to take the early train, but it was canceled. I’ll go by bus instead.
問4:最初に予定していた交通手段は。
問5:予定が変わった原因は。
問6:実際には何で行くか。
場面3|忘れ物と依頼
英語台本:Before you leave, check the desk near the window. I left my umbrella there yesterday.
問7:机はどこにあるか。
問8:話し手が探しているのは。
問9:傘を置いたのはいつか。
場面4|学校行事の案内
英語台本:The science club will show its new project on Friday. The event starts at four, so please arrive by three forty-five.
問10:何曜日の発表か。
問11:行事の開始時刻は。
問12:参加者は何時までに到着する必要があるか。
場面5|本の返却
英語台本:I finished the book you gave me last week. I’ll return it tomorrow if you come to school.
問13:本を受け取ったのはいつか。
問14:話し手は本を読み終えているか。
問15:明日返す条件は。
場面6|買い物での選択
英語台本:These shoes are comfortable, but they cost more than I expected. I’ll try the smaller store across the street.
問16:靴の良い点は。
問17:買うのをためらう理由は。
問18:次に行くのはどこか。
場面7|体調と参加予定
英語台本:Mika wanted to join the practice, but she has a fever today. She hopes to return next Monday.
問19:美香が参加しない理由は。
問20:美香が望んでいる復帰日は。
問21:wanted to joinは実際に参加したことを示すか。
場面8|授業課題の順序
英語台本:First, read the short article and circle two unfamiliar words. Then compare your answers with a partner before writing a summary.
問22:最初にすることは。
問23:丸で囲む単語は何個か。
問24:要約を書く前にすることは。
第2部|全24問の正答・全文和訳・根拠
場面1の解答
全文和訳:昼食後に図書館で会います。緑色ではなく青いフォルダーを持ってきてください。
意味の区切り:After lunch / we will meet at the library / Bring the blue folder, not the green one
答1:昼食後。根拠:After lunchを冒頭で時間情報として確定する。
答2:図書館。根拠:meet at the libraryが場所を示す。
答3:青。根拠:blue folder, not the green oneで色が訂正される。
場面2の解答
全文和訳:早い電車に乗る予定でしたが、運休になりました。代わりにバスで行きます。
意味の区切り:I planned to take the early train / but it was canceled / I’ll go by bus instead
答4:早い電車。根拠:planned to takeは当初の予定。
答5:電車が運休になったため。根拠:but以下のwas canceledが変更理由。
答6:バス。根拠:insteadは代替案を示す。
場面3の解答
全文和訳:出かける前に窓の近くの机を確認してください。昨日そこに傘を置き忘れました。
意味の区切り:Before you leave / check the desk near the window / I left my umbrella there yesterday
答7:窓の近く。根拠:near the windowがdeskを後ろから説明する。
答8:傘。根拠:I left my umbrella thereが物を示す。
答9:昨日。根拠:yesterdayを聞いた時点で時制と結びつける。
場面4の解答
全文和訳:科学部は金曜日に新しい研究成果を発表します。催しは4時開始なので、3時45分までに来てください。
意味の区切り:The science club will show its new project on Friday / The event starts at four / so please arrive by three forty-five
答10:金曜日。根拠:on Fridayが発表日。
答11:4時。根拠:starts at fourが開始時刻。
答12:3時45分。根拠:arrive by three forty-fiveが締切時刻で、開始時刻とは別。
場面5の解答
全文和訳:先週あなたがくれた本を読み終えました。あなたが学校に来るなら明日返します。
意味の区切り:I finished the book you gave me last week / I’ll return it tomorrow / if you come to school
答13:先週。根拠:you gave me last weekがbookを修飾する。
答14:はい。根拠:I finished the bookで完了した行為。
答15:相手が学校に来ること。根拠:if you come to schoolが条件で、必ず返すとの断定ではない。
場面6の解答
全文和訳:この靴は履き心地がよいのですが、予想より高価です。通りの向かいにある小さな店を試してみます。
意味の区切り:These shoes are comfortable / but they cost more than I expected / I’ll try the smaller store across the street
答16:履き心地がよいこと。根拠:comfortableは肯定的な評価。
答17:予想より値段が高いため。根拠:butとcost more than I expectedで逆接の情報が来る。
答18:通りの向かいにある小さな店。根拠:across the streetが位置を示す。
場面7の解答
全文和訳:美香は練習に参加したかったのですが、今日は熱があります。来週の月曜日に戻りたいと思っています。
意味の区切り:Mika wanted to join the practice / but she has a fever today / She hopes to return next Monday
答19:今日は熱があるため。根拠:has a fever todayが現在の状況。
答20:来週の月曜日。根拠:hopes to returnは希望で、確定ではない。
答21:いいえ。根拠:wanted toは希望を表し実行を保証しない。
場面8の解答
全文和訳:最初に短い記事を読み、知らない単語を2つ丸で囲みます。それから要約を書く前に、ペアの相手と答えを比べます。
意味の区切り:First, read the short article and circle two unfamiliar words / Then compare your answers with a partner / before writing a summary
答22:短い記事を読むこと。根拠:Firstが最初の作業を導く。
答23:2個。根拠:two unfamiliar wordsが個数と対象を示す。
答24:ペアの相手と答えを比べること。根拠:Thenとbefore writing a summaryが作業順序を確定させる。
間違えた問題を三種類に分類する
音の認識:台本を見れば答えられるのに初見の音声では取れない。単語の音・語の境界・音の連結を別教材で復習します。意味の保持:単語は聞こえるが前半を忘れる。Who / What / Whenの最小情報だけを短く仮置きします。論理の更新:but・instead・if・beforeを聞いた後に古い予定のまま答える。最後の確定情報に更新します。
7日間の復習手順
1日目は場面1〜4を台本なし→台本ありで試す。2日目は場面5〜8で同じ手順。3日目は誤答場面だけ3チャンクで音読。4日目は別の文章で時間・場所・条件だけを短く記録。5日目は英検協会の受験級に合う公式音源に戻り、放送回数を守って初見に挑戦。6日目は正答根拠の英文だけ書き出す。7日目は初見音源で正答率・聞き逃した箇所・訳し戻りの回数を記録します。
FAQ
Q. 日本語に一切訳してはいけませんか?
いいえ。学習初期は日本語で理解を確かめて構いません。問題になるのは、再生中に全文の完成した和訳を作ろうとして次の情報を聞き逃すことです。
Q. スクリプトを読みながら聞くだけでも改善しますか?
スクリプト併用は単語と音の対応確認に役立ちますが、初見で聞き取れるかは別です。最後に台本を閉じ、未知の英文を聴いて検証してください。
Q. 英検3級と準2級のどちらにも使えますか?
この教材は級別の公式試験形式を再現したものではなく、英文を前から理解する共通技能の練習です。受験級の問題数・放送条件は英検協会の級別案内を確認してください。
関連教材・公式音源・学習相談
英検5級〜1級リスニング総合教材 / 音読・シャドーイング・ディクテーションの使い分け / 日本英語検定協会|級別過去問と公式リスニング音源。学校英語と英検の両方で「読めるのに聞けない」状態が続く場合は、慶英会の最大1か月無料体験・学習相談から、学年・受験級・苦手な場面をご相談ください。
編集:慶英会。掲載英文・設問・解答は慶英会が独自制作した補助教材です。英検協会の公式問題・音源を転載したものではありません。
